この記事のポイント
本当に似合うスーツが欲しいのであればフルオーダーを体験してみて
という内容になっています。
パターンオーダーからフルオーダーまで様々なオーダーがありますが、オーダーのスーツは肩幅や着丈など見た目を左右するポイントについてクリアしてしまうので大体似合うようになっています。
問題は既製品です...
あなたが、
- オーダーは失敗が怖くて経験したことがなく、既製品しか買ったことがない。
- スーツにお金をかけるのがバカバカしく感じるので量販店などの5万円以内で買える既製品のスーツしか購入したことがない。
- オーダーは時間がかかりすぎる
他にも様々な理由があると思いますが、オーダーをせずに既製品しか購入経験がないというのであれば本当の意味でのスーツの着心地の良さはわかりませんし、スーツが似合うようになるには時間がかかると思います。
なぜならスーツの着方にはルールがあり、しかもそれは誰も教えてくれないからです。
丁寧な販売員やハイセンスのセレクトショップの店員であれば着方について質問すれば教えてくれると思いますが、質問しなければ店員は基本的に客の好みについて質問することはありません。
ファッションやスーツの着こなしに最近気になりだした人にとってまずどこから聞いて良いかわかりませんし、それがあっているのかも分かりません....
しかし私はスーツの着方の超基本から知っています。そして人に説明ができアドバイスができます。
もし今後もオーダーをする気はなく、既製品を着こなしたいと考えるのであれば以下の記事が参考になると思います。
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こんな方におすすめ
- スーツが似合わない理由を知りたい
- スーツを着るとシワだらけでダサいと感じる
もくじ
もくじ
スーツは似合っていて当たり前
スーツは本来すべての人に似合います。
もともとスーツは貴族階級の人たちの服でフルオーダー形式で仕立てられていました。着る人の好みもありますが、サイズはジャストが当然です。
現代においてフルオーダーでスーツを仕立てる場合は着る人の体型に合わせた型紙を作り、完成までの工程で仮縫い、中縫いを行います。
仮縫い、中縫いでは主に袖丈や着丈などの調整と肩回りのフィッティングなどを行います。
既製品のスーツを着た時に肩が張る、腕を動かすと肩が引っ掛かる、窮屈などの経験をしたことはありませんか?
既製品でそう感じるのは当然です。あなたの体型に合わせて作られていないのですから、随所に違和感が出てきます。
そういった違和感をフルオーダーでは仮縫い、中縫いで解決します。
仮縫い、中縫いで微調整に微調整を繰り返して着心地と見た目を追求するのがフルオーダーでスーツを仕立てるということです。
大きすぎず、小さすぎず、変なシワがなく、クビ、肩、背中に吸い付くような見た目のフルオーダーで仕立てたスーツは似合っていて当たり前なんです。
それを既製品に求めるのはちょっとキツ過ぎる気がします...
既製品のスーツが似合わない問題
パターンオーダーやイージーオーダーなどでもサイズを合わせるので着心地は別としてキレイに仕上がり、スーツの着方のルールを外さなければ必ず似合って見えます。
しかし既製品はどうでしょうか?
既製のスーツはまず仕上がっている状態で試着をして袖丈や着丈、肩幅なんかを詰めてサイズを調整します。
また様々なサイズ展開があり極端な体系でもなければ及第点はクリアできるでしょう...
しかし既製品が自身の体形に完璧に合うことなんて奇跡でもない限りあり得ないと考えるべきだと思います。
その理由は既製品は出来るだけ多くの人が着れるように作られているからです。
ですから、既製品のスーツはところどころ変なシワが出てしまうのは仕方がないことですし着心地に問題があって当然です。
私自身も国内ブランド、国外ブランドを問わず多くのスーツを着ましたが、既成品のスーツを着用すると、肩部分が当たって背中にツキジワいう一文字のシワができます。他にもあるブランドのスーツを着ると僧帽筋あたりがポコッと膨らんでしまうこともあります。
スラックスなんかは近年細身になってきていることもあるので、足が太い私がメンズファッション雑誌に紹介されているような海外ブランドのスラックスを履くと太ももがパンパンになるか尻部分が破れそうになってしまうこともよくありました。
太っている人であれな肩幅で合わせれば前ボタンが締まらない。見た目にも窮屈に見えることが多いでしょうし、逆に前ボタンを締めれるサイズを着ると肩が余り、サイズが大きく見えて野暮ったく見えます。
痩せている人が肩幅だけで合わせると前身ごろの生地が多く余ってブカブカに見えてしまいます。
既製品だもん。仕方ないじゃん...
そうなんです。仕方ないんです。
既製品なんだから、あなたの体形に合わせて作られたものではないんです。
最近では技術力のあるお直し専門店もたくさんありますが、気になる箇所を全部直していると数万円かかります。
スーツが似合うための2つのポイントは
既製品のスーツであっても以下のポイントを抑えることで似合って見えるようになります。
当ブログでも何度か紹介している内容と重複しますが、スーツを着る上で
ジャストサイズであること
再三申し上げていますジャストサイズという文言ですが、これについては個人個人でジャストだと感じるサイズには違いがあります。
人によってはタイトなフィッティングが好きという方もいますし、ゆったりとしたフィッティングが好きという方もいます。
ちなみに私は、ゆったいるとしたフィッティングが好みでリラックスしたような優雅な印象を与えたいと考えています。
ですので私のフィッティングでは大きく感じる人もいれば、まさしく求めていたスタイルだという方もいると思います。す
つまりジャストサイズはあなたの主観で決まると言っても過言ではありません。
既製品で合っても肩幅や着丈、袖丈などに妥協せずに微調整を行うことで調整します。
ただし着心地を調整することはできません...
あくまで外見のみを整えることだけですね。
変なシワがないこと
スーツを着た時にスーツがあなたに合っていない場合、窮屈に感じたり、疲れやすく感じたりします。
そしてそういった着心地の悪さはスーツを着た時にシワとなって表れます。
既製品の型紙があなとの体系通りに作られているわけではないので既製品のスーツを着ればどこかのサイズが合っていないことが当然あります。
そしてサイズが合っていない箇所が見た目にも表れシワで表現されています。
- 後ろ襟の下に真一文字のようなシワ(ツキジワ)
- 肩の上から脇下まで縦に落ちるシワ(タスキジワ)
- 袖付けの後ろ部分に引っ張多ようなシワ(ダキジワ)
これらのシワが背中にあるとどこか窮屈に見えたり見栄えが悪く見えます。
これらのシワができる原因は様々で断定できませんが、型紙通りに作られて仮縫いを丁寧にして作られるフルオーダーでは出ないと考えてよいです。
他にも
前ボタンを締めると真横に線が入ったようにシワになりませんか?
横から見た時裾がハネていませんか?
スラックスを履くとお尻の割れ目がくっきり出ていませんか?
逆にお尻の下あたりで生地がダブついていませんか?
などなど...
まだまだたくさん気を付けるポイントが多いのですが、こういったものを一言でいうと
「変なシワはないか?」ということになります。
変なシワがないことがスーツをキレイに着こなすための基本だと思ってください。
おわりに 【注意】オーダーならどこでも良いわけでない
ここまでフルオーダーで仕立てることが既製品より秀でているポイントについてご紹介しました。
フルオーダーで仕立てたら必ず見た目に美しく、着て楽なスーツが手に入る…わけではありません。
突然ですが...
日本の政治家の先生たちが着ているスーツについてかっこいい、着てみたいと思うことはありますか?
私は絶対に嫌です。
TVなどで見る日本の政治家の先生たちが着ているスーツの多くは日本の仕立て屋かつ老舗であることが多いのですが、とてつもなくダサい。
サイズ感や、仕立てそのものはキレイなのに
どうしてそんなにダサくなるんだ??
と聞きたくなるような仕上がりです。
海外ブランドのBrioni,Kiton,Tom ford,Giorgio armaniなどのスーツはかっこよくないですか?
ここまで散々、既製品をコケにしてフルオーダーが良いと主張していたのに何で既製品ブランドのほうがかっこいいんだ??と思われたと思います。
ここまでの文脈を考えたら破綻しています。
この海外の既製品ブランドのほうがかっこよく見える理由は、日本の仕立ての世界がまだまだスーツを着た時の見せ方が海外ブランドと比較して至らないからです。
日本人は良くも悪くも職人気質で縫製や癖取りなどの技術は間違いないく世界トップレベルだそうです,,,しかし肝心な着る人がカッコよく見えるためにはどうしたら良いのかという審美眼を磨きませんでした。
なので政治家の先生たちのスーツは縫製技術などは世界トップクラスなのに、見た目がダサすぎるという結果になってしまいます。
ですのでフルオーダーであればどこで仕立ててもカッコイイスーツが出来上がるというのは間違いです。
もしあなたがフルオーダーのスーツに興味があるのであれば、お店を見に行ってください。
お店の人は自分のお店で仕立てたスーツを着ています。そのスーツを見てカッコイイ、自分も欲しいと思えるようなお店を探してください。
またお店にもよりますが、サンプルを置いてあることがありますのでぜひ着させてもらいましょう。そうすると仕上がりがなんとなくイメージできるはずです。
お店に見に行ったからといって必ず買う必要もありません。高い買い物ですから、気になるお店はすべて見に行くべきです。
ぜひともいろんなお店、ブランドのスーツを見て、今回私が申し上げた、シワやサイジングなどを意識してみて下さい。各ブランドが見た目でどのように演出しているのかや、どのようなスタイルを目指いしているのかを、なんとなくわかるようになるとすごく楽しいです。
そして目を養ってフルオーダーに挑戦してみてください。
ご覧いただきありがとうございました。