ファッション 手入れ

ブートブラック リッチモイスチャーについて

今回は靴磨きで重要な工程の一つである油分補給に使用するアイテムで現在 私自身も愛用している

[ブートブラック] RICH MOISTURE BBリッチモイスチャー

こちらについて紹介します。

[ブートブラック] RICH MOISTURE リッチモイスチャー
created by Rinker
BootBlack(ブートブラック)

 

簡単な紹介をすると

革に油分を補給するアイテムであり

靴磨きが趣味の革靴大好きな人達や靴磨きのプロも使用する名品

 

靴の手入れが趣味というほどではなくても

革靴を大切に手入れをして長持ちさせたいと考える方にも大変おすすめです。

 

 

リッチモイスチャーとは

BBリッチモイスチャー

ツヤ革靴に保革とツヤ出し効果を与えます。

アルガンオイルの他にマカダミアナッツバターとヒマワリバターを配合。革に潤いを与え、なめらかな質感を保ちます。

植物性のカルナバワックスにより、皮革表面に薄い保護膜を作り、自然なツヤを持続させます。

シューズのプレメンテナンスにも有効です。

出典:アマゾン

 

天然アルガンオイルが革の繊維に素早く浸透し、栄養と柔軟性を与えます。

デリケートクリームとの違いは水分量。

デリケートクリームは主成分が水なのに対してリッチモイスチャーはオイルが主成分となります。

ですからリッチモイスチャーを使用した後は同ブランドのコレクションズなどの乳化性クリームと相性が良いのではないかと考えます。

 

特徴

粘性があり良く伸びるのでコスパが良い

なかなか粘性があります。

逆さまにしてもこぼれ落ちることはなくネットリ落ちてくるくらいです。

はちみつのような近い粘性です。

 

粘性があるからなのか良く伸びます。

粘性があるからと塗布した後もベタつかず革のも塗ってすぐに反応してハリが出て柔軟になっているのがわかります。

私は指にとって直接塗り込むのですが、少量であっても良く伸びてくれます。

他の手入れ用品と比較して高額ではありますが、案外コスパは良いです。

 

無色無臭

デリケートクリーム全般がそうなので特徴というのか...?

無色なので革の色を選びません。
※スエードやヌバック、バックスキンなどの起毛靴には使えません。毛が寝てしまい起毛特有の風合いが消えてしまいます。

ただし黒以外の色や薄い色の場合は色が少しこくなる傾向です。

とはいっても時間が経って革に成分が浸透していけば色は戻ると思います。

 

臭いはありません。

このにおいは私にとっては重要です。

私は靴を室内の棚に保管をしているので臭いのある商品を塗布するとどうしても臭いが気になるんです。

サフィールノワールのペシャルナッパデリケートクリームやタピールのレーダオイル、レーダーバルザムのように臭いは最初は気にならないのですが

ずっとその匂いにさらされると気分が悪くなる時があります。

リッチモイスチャーは臭いが一切ないので私のように臭いに敏感な人でも使いやすいです。

 

ただしリッチモイスチャーの後に使用する乳化クリームのコレクションズやアーティストパレットは臭いがあります...

 

使い方

まずは汚れや古いワックスや顔料を落としてから使わないと効果はない

革靴を良い状態に保つためのポイントは油分です。

乾燥した革靴はシワ部分が割れたり穴が空いたりすることがあり見た目には美しくありません。
※割れたり穴が空いたからといって履けないわけではありません。

油分をしっかり補給してくれるのがリッチモイスチャーですが、ただ塗れば良いという訳ではありません。

まずは汚れや古いワックス、顔料をしっかりと落とすリムーバーでスッピン状態にしてあげることが大切です。

汚れや古いワックス、顔料が残っている状態ではリッチモイスチャーの成分が十分に革に浸透しないかもしれません。

また汚れを放っていたらシミのようになりますし、古いワックス、顔料をそのままにしていたらクラックの原因にもなります。

そうなるといくらリッチモイスチャーを塗っていたとしても革靴の寿命は短くなります。

 

まずは汚れや古いワックス、顔料を落としてあげることが大切です。

私が使用しているリムーバーは同ブランドのブートブラックから販売されているツーフェイスプラスローションです。

水性の汚れと油性の汚れをしっかりと落としてくれる優秀なリムーバーなので大変おすすめです。

ツーフェイスプラスローションを使用すると靴の手入れが楽しくなる。

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指に少量取って薄く塗布

 

コットンや布でデリケートクリームを塗布している方は多くいますが指に直接つけて塗り伸ばすのがおすすめです。

コットンや布にリッチモイスチャー乗せて塗るとたくさんつけ過ぎてしまいます。

リッチモイスチャーは粘性が高く塗り過ぎると革の表面がベタベタになってしまいなかなか浸透してくれません。

またリッチモイスチャー自身がデリケートクリームの中では大変高価であることからコットンや布に乗せると多く使いすぎるのでお勧めできません。

 

塗り方のポイントは指先で素早く塗り伸ばすことです。

あまり同じところをグリグリ塗っていると塗り過ぎ状態になります。

私の感覚の話になりますが...

塗り方は日焼け止めの塗り方に近いかもしれません。

手早く全体に均一になるようにササッと塗り伸ばすという塗り方をしています。

 

塗り終わったら豚毛のブラシで均一にならす

全体に薄く塗布出来たら豚毛のブラシで革靴をブラッシングします。

目的はリッチモイスチャーを全体に均一に塗り伸ばすことと革への浸透の促進のためです。

この後すぐに乳化クリームや油性ワックスを塗布してもいいですし一日寝かしても良いです。

ただし塗ってすぐは革によってはベタついていることがあります。

そんな時には一日寝かして翌日の革の状態を見てから乳化クリームや油性ワックスを塗布していきます。

 

注意点

ベタつき

基本的にはベタつかずサラッとしてた仕上がりになるのですが革の種類によってはベタつくことがあります。

私が所有しているCorthay Arcaはベタつきます。

また知人はジョンロブに使用した際にべたつくとも言っていました。

多少塗り過ぎても時間を置けば浸透して何事もなかったようになるのですがCorthay はダメでした...

いつまで経ってもネチャッとした状態です。

私はリッチモイスチャーと相性が悪いと感じる革には無理に使用せずに切り替えています。

Corthay Arcaにはサフィールノワール スペシャルナッパデリケートクリームを使用しています。

 

また冬など気温が低い時期には粘度がさらに高まり革への浸透が遅いのでは?というのが実感です。

べたつきとは革へ浸透しきれず浮いている状態ですので豚毛ブラシによるブラッシングをしてリッチモイスチャーを革に押し込むようにしています。

すると何もしないときよりは浸透しているのかべたつきが解消されています。
※もしかしたらブラシがリッチモイスチャーを持って行ってしまっているからか…?

塗り過ぎると浮く

なんでもそうなのでしょうが...

過ぎたるは及ばざるが如しです。

塗り過ぎて良いことはありません。

一度全体に薄く塗布してみて乾燥していると感じたらもう一度薄く塗布するくらいで良いです。

状態の見極めは難しく私自身も正解は掴めていません...

ですからちゃんと塗れているのか不安になり、ついつい2,3回塗布してしまいそうになりますが、塗り過ぎもまた良くありません。

 

リッチモイスチャーは塗り過ぎるとベタついてずっと濡れたような状態になります。

こうなると乳化クリームや油性ワックスを塗布しても弾かれて浮きます。

布にしみ込ませて塗布する方法だと塗り過ぎてしまうように感じました。

ですから私自身は指塗り派です。

 

おわりに

左からリムーバー、デリケートクリーム、乳化クリーム

革靴の手入れ用品はたくさんブランドがあります。

私自身もこれまでサフールを使用し、タピールも一年半くらい試していました。

それぞれのブランドに特徴があるのでどれが良いということはなく、使用する人との相性が大事な気がします。

これまで使用してきたサフィールは私に合っていたのですが、靴磨き職人のPLSB 上田さんに靴磨きを依頼しその仕上がりと経験に基づく各ブランドの使用感などをお聞きし現在はブートブラックを使用しています。

靴磨き職人のPLSB 上田さんに依頼した磨きの記事は以下となります。

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革靴の手入れにおいて今回ご紹介したリッチモイスチャーは保湿に特化した製品です。

しかし革靴の手入れにおいて最も大切なことは汚れや古いワックス、顔料を落とてスッピン状態にすることです。

汚れや古いワックス、顔料が乗った状態でリッチモイスチャーを塗っても意味がありませんし、その上からワックスを重ねて塗ると革靴の寿命を縮めてしまいます。

ツーフェイスプラスローションを使用すると靴の手入れが楽しくなる。

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革靴の手入れには

  1. 汚れや古いワックス、顔料を落とす
  2. デリケートクリームで保湿を行う
  3. 乳化クリームや油性クリームを塗布して補色と保護
  4. 仕上げの化粧のための鏡面磨き
    ※4に関しては好みでするしないを決めて大丈夫です。

1~3については1か月に1回くらいの頻度で行うことで革靴の寿命を延ばすことが出来ます。

1の工程が本当に大事です。

ここが出来ていないと革靴が割れたりしてしまうことがあります。

 

ご覧いただきありがとうございました。

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orin

大阪市内で働いているサラリーマンです。 スーツに関する情報を発信しています。 以前に高級フルオーダーの営業として働いた経験があります。 今もスーツが好きで日々知識を増やしオシャレにも挑戦しています。 ビジネスとしてのスーツとオシャレとしてのスーツの違いやポイントについて解説しています。

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