今回は
スーツの着方には基本がありますよ
という話です。
美しい字を書くのに大切なことは基本となる美しい字を知っていることが何より大切です。
小学生の時に習う漢字ドリルには字をなぞる線がありますよね。
その線をなぞって練習をし、漢字の基本の型を習います。この基本の型ができていないことには美しい字は書けないでしょう。
スーツにも基本の型が存在します。先ほど出てきた漢字ドリルの字をなぞる線のようなものです。
しかし型なんて誰も知りません。基本的な着方があることは誰も教えてくれません。
スーツが好きな一部のモノ好き(私)の人たちしか知りません。
私なんかはスーツファッションに目覚めてからはいろんなブランドのスーツや小物に手を出して失敗をし、
スーツに詳しい人に出会い教えてもらって基本が身につきました。
つまり私のファッションセンスも最初は平均レベルでした。
オシャレに関心がある、スーツスタイルが好きという方などにとってこの基本の型は知っていて当然というほど当たり前なことであったりします。
しかしオシャレに興味がない人や仕事着としてのスーツである人にとってはこの基本は当たり前ではありません。
ココがポイント
- スーツの基本を押さえない着こなしは、必ずどこか変
- スーツの基本を押さえるだけで小細工などしなくてもカッコイイ
- スーツの基本は細かいポイントが多いが難しくはない
もくじ
そもそも基本って何?
先ほども出てきた字を書く際の型とは何なのか?
例として漢字で説明しましたが、スーツスタイルの基本はスーツ単体だけでは完成しません。
スーツとシャツ、ネクタイ、靴下に靴...
こういったアイテムはすべてサイズ感が重要になります。
つまり、この基本とはサイズ感を指します。
着こなしやクラシックスタイルなども知ればスーツはもっと奥深く楽しいのですが、それらは趣味の世界に入ります。
この記事を読んでくださる方の多くは仕事ではスーツを着ていると思いますが、仕事以外や休日でスーツやジャケットを着るときは、何か特別な場合でほとんどの場合はTシャツにデニム、スニーカーが多いのではないでしょうか?
おそらく休日にもシャツにジャケット、革靴というダンディな方が当ブログを読んでいれば非常にありがたいのですが(笑)
かく言う私もこの記事を書いている今現在はまさにTシャツにデニムにスニーカーです。
基本のサイズ感は以下のようなものです(※一部)
- 後ろ姿でシャツの襟がスーツの上衿から1.5cm~2cmほどシャツの襟が出ているか?出過ぎていないか?
- スーツの袖からシャツの袖の先が出ているか?出過ぎていないか?
- ジャケットの後ろ姿で裾から尻が見えていないか?
- 直立したときにスーツのズボンの丈が靴に乗りすぎていないか?短すぎて靴下が見えていないか?
- スーツに合わせる靴下の色は黒ですか?まさか白は履いていませんよね?
- 履いている靴は適切なものか?デザインで履く靴を決めていませんか?
これが全てではありません。細かく見るポイントはもっとたくさんあります。
まだあんのかよ...?と思われる方もいるでしょうが、世界共通で着られているスーツには明確な基本が存在し一流といわれるビジネスマンたちはこの基本を忠実に守って実践しています。
なのでこの基本を熟知していれば、どのような場面に出たとしても恥をかきません。
基本に忠実で正しく着ていれば相手の目には野暮ったく見えないので清潔感や誠実そうに見えるので好印象を与えます。
裏を返せば基本に忠実でなければ第一印象で損をしているといっても過言ではありません。
しかし街中を見れば服が好きなんだろうと思える人がいてもダサいなぁ...と感じることが多いです。
なぜなら基本に忠実ではないにスーツを着ているから...
スーツに全く興味のない人で責任のある立場、一流のビジネスマン達は、概ね正しい着方ができています。
基本に忠実な着こなしを実施しています。
こういった人たちの多くはビスポークやフルオーダーでスーツを仕立てている場合が多いです。
ビスポークやフルオーダーのスーツのお店のフィッターと呼ばれる人や店員は基本を熟知しています。
この人達の助言に従えばまず間違えた着こなしをすることはないと思います。
このオーダーで完全にお任せすれば基本に忠実なスーツが仕上がり、個人のセンスを入れて着こなしに失敗しない限りは正しい着こなしができます。
まさに教科書的な着こなしです。
正しく着こなせるかは基本ができているかの問題でしかなく着こなしのテクニックとかは全く関係がありません。
注意ポイント
超高級ブランドやセレクトショップ、量販店などの店員の基本に対する知識には個人差があります。
というよりは基本の知識が十分でない店員が非常に多いです。全員というわけではありませんが、店員の多くはファッションが好きでその世界に入ってきています。ブランドやファッションが好きなのであってスーツスタイルが特別好きというわけではない場合が多い。
ですので基本に忠実でない着こなしであっても平気でススメてきます。
その点、麻布テーラーなどのパターンオーダー専門店の店員は定期的に知識を深めるための講習会をしているそうです。
要するに
餅は餅屋
ということです。(もちろん当ブログも餅屋を自負しています)
基本を知らないとダサいことに気づかない
この基本を熟知していないにもかかわらず、オシャレに見せようとするからダサくいことに気づかない....
オシャレはすごく個人的なことですから誰が何と言おうと本人が気に入っていれば問題ありません。
しかしスーツは世界中のビジネスで欠かすことのできないものですし、服そのもに社会性がありビジネスにおけるパスポートのようなものでもあります。
しかもスーツはその基本的な形は100年前には決まっていて流行などはあってもスーツの着こなしには基本があり変化しませんでした。
つまりスーツスタイルには明確な正解が存在し、個人のセンスなんか関係ありません。(オシャレとしてのスーツでしたら自由ですが...)
スーツスタイルの基本を熟知するということは自分が着ているスーツについて一つ一つ説明ができるということです。
熟知していて敢えて外すからオシャレに見えるんです。
オシャレに目覚めた方の着こなしがダサく思えるのは基本を十分に理解していないのに雑誌などの着こなしを真似するからです。
雑誌のモデルがかっこよすぎるのが原因ではありません。知識が不足しているからダサいんです。
結構辛辣なことを書いていますが、実はこのダサいヤツはかつての私のことなんです笑
私はオシャレに目覚めてかっこよくスーツを着たいと思い雑誌を買ってそのスタイルを真似たりしていましたが、鏡で見ても絶妙にダサい...
なんでかよくわからず、いろんなブランドに手を出したり、流行りのシルエットなどにも挑戦しましたがダサさに磨きが掛かって見事成金のような着方をしていたことがあります。
...細いラペル(5.5cm)ジャケット+台襟(3.5cm)で剣襟の長い(8.5cm)シャツ+TomFordのネクタイ(大検幅10cm)
この組み合わせのダサさを笑えるようになれば基本がわかっていると言えるでしょう(笑)
何がいけないのか??全く分からず自分のセンスのなさを呪いました。
しかし人生で初めてスーツをオーダーしたお店の店長さんが親切にも私にスーツの着方を一から教えてくれたのです。僕にとって師匠のような存在です。
そこで痛感したのがスーツスタイルは理詰めで説明ができて、基本に忠実である限りはダサくなりえないということです。
基本を知らずに着崩した場合、オシャレに目覚めた高校生が制服を着崩したみたいになります。
これは高校生だから許されているようなもので大学生以上がスーツを着崩しているのを見かけるとだらしないと一蹴されてしまいます。
これを社会人がしていたら嘲笑の的ですね
社会には基本的なマナーがあるようにスーツの着方には基本があるのでそれを守るのが大前提になります。
スーツやジャケパンに流行を取り入れるには
流行は円を描くようにして巡っているので、今流行のスタイルが廃れても何年か経ったら再び流行ります。ただし細かいデティールには違いがありますが....
そんな流行に乗ったとしてもダサい着こなしがあります。
いくら流行に乗っていたとしても着こなしの基本ができていなければいつの時代でもダサいです。
当ブログではスーツやシャツ、スラックスや靴についての基本をご紹介していますが、その基本をしっかりと守りつつ流行を取り入れるとかっこよくキマります。
要は着こなしの基本は木の幹であり流行はその枝葉のようなものです。
立派な桜に育つにはしっかりとした幹でないといけません。
とはいえスーツの基本は知ってしまえばどうってことありません。
ここまで大層なこと言っていますが、案外簡単だったりします。
しっかりと基本を身に着けてダンディな大人を目指しましょう。
基本を学べて流行を取り入れたスーツを求めるのであればBEAMSやTMORROW LAND、STRASBURGO、gujiなどのセレクトショップがおすすめです。
しかしジャケットやシャツのサイズ感がわからない状態で着てもなんとなく野暮ったく仕上がってしまうことがしばしばあります。
さらに店舗に行ってもアイテム数が無数にあるので何がなんだかわからないと思います。
こういったセレクトショップは感度が鋭いため、オシャレの中級者か上級者向けの展開となっています。ファッションには興味あるけどよくわからんからユニクロや無印かなという控えめな方にとっては非常に高いハードルです。
そのような方で流行りを取り入れたオシャレをしたいと思うのであればセレクトショップの店員と仲良くなることをおすすめします。
かつて私もアパレル業界で働いていたこともあり、お客さんにコーディネイトを任せてもらえるのは非常にうれしく、やりがいを感じました。
当ブログを読まれる方でファッションはよくわからんがオシャレに魅せたいという方はセレクトショップに行ってこの人オシャレだなと感じる店員さんにすべてコーディネイトしてもらうことをオススメします。
そこで店員さんと信頼関係が築けたら、上顧客扱いしてくれて掘り出し物を優先して売ってくれますよ笑
おわりに
今回はしつこいまでに基本は大切ですよという話に終始しました。
なんだったら重複しててクドい内容でした...
しかしこの基本があるということを知っているか知らないのかでは着こなしに雲泥の差が出ます。
私がこの人は基本が完璧だなといつも感心させられるのが熱血漢で有名なテニスの松岡修造さんです。
彼が着こなすスーツはオシャレではありません。
しかしそのサイズ感は完璧で隙が全くなく上品に仕上がっています。
私が思うに松岡修造さんは着こなしを教えてくれる友人がいるか、もしくは昔から着方を教わってきたかのどちらかと思います。
なんせ本当に上品で似合ってて毎回TVで拝見するたびに感心させられるのです笑
しかし逆も存在しますよ...
個人名は伏せますが、おそらく衣装なのでしょうね...たぶん仕事でもなければスーツを着ることはないんだろうなという感じの着こなしです。
なんとなくありませんか?
TVを観ていてこの人スーツが似合っている、普通、ダサいと感じることが?
- 手の甲までジャケットの袖がかぶっている。
- シャツのカフがジャケットの袖口から見えない。
- 肩や背中に変な皺があり見た目が良くない
- 細すぎて窮屈そう
- 着丈が短く尻が見えてる
芸能人の人たちのセンスがないというよりはスタイリストさんの問題だと思います。
スタイリストさんはブランドの店員のように着こなしやオシャレに注目しすぎていて基本を知らないか、もしくは無視して見栄えを優先しているように思えます。
何度も言いますが基本を熟知していればスーツが似合っている部類に常に入ることができます。
ORIN MODAはこんな方におすすめ
- スーツをオシャレに着こなしたい
- オシャレでなくてもいいけど、スマートに見せたい
- 着こなしの例を見たい
- スーツスタイルをワンランク上にしたい
最後に冒頭のスーツ姿の写真は私ですが、ジャケットの袖丈が5mmほど長い気がします。
これは別にスーツの袖口からシャツが何cm出てなければいけないという問題ではありません。私の主観でシャツの襟が高いのにシャツの袖口は意外に出ていない...なんかバランスが良くないという私の主観です。
私自身もスタイルが確立しているわけではないので、毎回気づきや買って失敗することを数多く経験しています。
そうやって少しずつ自分自身のスタイルが確立さえていく気がします。
誰も買って失敗したくないです。特にオシャレや服に興味がない人たちは特にそうだと思います。
当ブログではオシャレを紹介しようとするものではなく、誰であろうと当ブログで紹介する内容を真似すれば完璧なスーツスタイルが出来上がるように作り上げていきます。
これからもよろしくお願いします。
ご覧いただきありがとうございます。