ファッション 手入れ

タピール ~Tapir~ レーダーバルサムで油分補給とワックスによる保革を

2022年現在における私の革靴の手入れ方法はタピールからブートブラックへと切り替えました。

タピール レーダーバルザムの使用レビューと今後について

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下記記事におけるタピールの評価は参考までにご覧下さい。

 

この記事はタピール レーダーバルサムのレビュー記事となります。

レーダーバルサムのポイント

  • こまめな手入れに最適
  • 粘性があり他のワックスに比べて使用感にクセがある
  • 栄養補給とワックスによる保革が出来る
  • 塗り重ね過ぎに注意
  • レーダーオイルがあればなお良い

以上のポイントに加えてレーダーバルサムの使い方をご紹介します

以前にもタピール製品を使用したレビュー記事がありますのでご覧ください。

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タピール ~Tapir~ レーダーフレーゲの使い方 潤いとワックスを

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もくじ

タピール ~Tapir~ はどんなブランド

バクーがレザーブーツを履いている

タピール・ヴァックスヴァーレンは、皮革ケア用品を製造しているドイツの会社です。

タピールは、1983年にドイツ中部ニーダーザクセン州、ハルツ山地にほど近い小さな村に誕生しました。

タピールでは天然素材を使用した皮革ケア用品に強いこだわりがあります。

タピールの考え方
「本当に必要なものは何か」製品の目的のために必要な素材しか使いません。また素材の特性を生かす方法で製品化しています。
素材へのこだわりそれぞれの植物性原料は、すべて有機栽培されたものを使い、また遺伝子組み替えされたものは使いません。(一部の原料はEU基準未認証のものを含みます)
動物の保護タピールは動物愛護の立場に立っています。製品の開発製造にあたって、動物実験の実施も委託もしません。また、ドイツ自然保護連盟の活動を積極的に行っています。さらに、南アメリカに生息するバクの保護基金を支援しています。
環境保全タピールは環境負荷の軽減のために努力しています。それは、製品作りだけではなく、企業活動においても同じです。
情報開示タピールは積極的に情報を開示します。製品について、その原料、使用目的、産地など。お教えできないのはレシピだけです。
経営姿勢タピールでは、タピールで働くメンバー全員が経営に参加しています。そうすることで、企業の行き過ぎを是正し、利潤追求に走ることをくいとめています
支援活動タピールは、ネパールでらい病院の活動を支えています。

引用元:タピールの考え方

タピールは皮革と人間の長い歴史の中で革にとって何が一番大切かを考え天然素材こそが皮革にとって最良のケアになるという信念があります。

鏡面磨きなどの見栄えについては他ブランドのほうが優れているのかもしれませんが環境、人体、皮革のことを考えた皮革ケア製品を考えるのであればタピールは超優良ブランドでしょう。

 

レーダーバルサムとは

他のブログなどでは鏡面磨きとして紹介しているものがありましたが、レーダバルサムは鏡面磨き用ではありません。
※鏡面磨き=ワックスを塗り重ねてピカピカに仕上げる技法でつま先やかかとのように

確かに磨くと艶が出ますが、鏡面磨きのように顔が映るくらい磨き上げることはできません。

 

レーダバルサムの扱い方はクレム1925に近いものがあります。

つまり油分の補給とワックスによる保護膜の形成が目的のワックスとなります。

メモ

クレム1925は含まれている溶剤がで古い顔料やワックスを落とす効果があります。レーダバルサムにも溶剤が含まれていますがクレム1925ほどの洗浄能力はありません。

レーダーバルサムはこまめに塗ることで古くなった顔料やワックスが固まるのを防ぎます。

ただし、何度も塗り重ねるとワックスが多く乗り過ぎるので定期的にレーダーオイルなどに含まれる溶剤でレーダーバルサムをキレイに落とします。

革の表面に古い顔料やワックスが残らないようにしてあげることで革靴の寿命が延びます。

原材料

タピール製品は使用している原材料の情報を公開しています。

石油由来、有機系のものを使用せずに環境に配慮していることを前面に題しています。

 

レーダーバルサムを作るにあたっての使用されている原材料は以下の通りです。

ひまし油、ミツロウ、シェラックロウ、キャンデリラロウ、カルナバロウ、オレンジテレピン、バルサムテレピンオイル、鉱物系顔料(無色以外)

素材名称
原産国
用途/特徴
ひまし油
インド
ひま種子を搾って作られます。深く浸透します。
ミツロウ
ヨーロッパ
柔らかいワックスで、よく浸透し防水効果があります。
シェラックロウ
硬いワックスで、艶を出す効果があります。樹脂から作られます。
硬いワックスで、艶を出す効果があります。ブラジルのカルナバやしの葉から採ります。
キャンデリラロウ
南アメリカ
硬いワックスで、艶を出す効果があります。キャンデリラという植物から採取されます。
カルナバロウ
南アメリカブラジル
硬いワックスで、艶を出す効果があります。ブラジルのカルナバやしの葉から採ります
オレンジテレピン
南アメリカ、アメリカ合衆国
天然の溶剤で、香りがよく、硬いワックスを溶かすのに使います。オレンジの皮から蒸留して作られます。
バルサムテレピンオイル
ポルトガル
天然の溶剤で、硬いワックスをクリーム状にするのに使います。松の樹液を蒸留して作られます。

 

レーダーバルザムの使用頻度

私は1週間、2週間ごとの敵的な手入れに最適です。

レーダーフレーゲは油分が多めのワックスで主な目的は栄養補給です。

詳しい原材料についてはレーダーフレーゲのレビューをご参照ください。

レーダバルザムにも油分が含まれているので栄養補給ができるのですが、ワックス成分がレーダフレーゲよりも多いので靴の保護膜を作ったり艶を多めに出すのに向いています。

私のタピール製品での手入れ頻度

手入れの頻度使用するアイテム
月に一度レーダーオイル、レーダフレーゲ
1,2週間ごとレーダーバルザム

以上の使い分けをしています。

これまでの手入れ方法は月一回くらいの手入れをしていました。

1か月履かなかった靴の場合は2か月に1回くらいの頻度で手入れをしていました。

革靴の手入れで一番怖いのは顔料やワックスの乗せ過ぎです。顔料やワックスを塗り重ねると当然下の層にある顔料やワックスは塗って時間が経過しています。そのようなワックスや顔料は革に浸透したりしているのですが、それらは時間とともに劣化し乾燥していくので固まってきます。

さらに乾燥して固まった顔料やワックスの層の上から新たなデリケートクリームを塗ってもほとんど意味がありませんので古くなった顔料やワックスを除去しない状態だと革の乾燥状態も進んでしまいます。

そして乾燥して柔軟性を失った革に浸透したカチカチに固まったワックスが割れるときに一緒に革を割れてしまうのです。

クラック現象と呼ばれるもので革靴好きの間で一番恐れられている現象です。

 

古くなった顔料やワックスを落とすためには専用の汚れ落としを使用します。

共通した使い方は汚れ落としに含まれる溶剤でワックスを溶かしぬぐい取ります。

おそらくシンナー系であればなんでもOKなんだと思いますが、強力なものだと革の劣化を促進してしまう可能性があるのでシューケアブランドが出している専用の汚れ落とし、溶剤をご使用ください。

参考 溶剤一覧

私が現在愛用しているアイテム

タピール レーダーオイル

私が愛用していたサフィール クレム1925にも希釈のために溶剤が含まれています。

クレム1925も古くなった顔料やワックスを落とし油分を補給してくれる便利なアイテムです

サフィール クレム1925

汚れ落としとして有名な

(エム.モゥブレィ) M.MOWBRAY 

 

レーダーバルザムの使い方

ここからはstepに写真を付けてレーダーバルサムの使い方をご紹介します。

step
0
ブラッシングでホコリをはらう

馬毛ブラシでホコリを掃う

馬毛ブラシでホコリを掃う

どのような手入れ用品を使おうが手入れの前にはまず革靴の表面についているほこりをはらいましょう。

ほこりが多く残っている状態で手入れをした場合、ほこりがあらゆる隙間に挟まりワックスなどで硬化しその部分から革が割れる可能性があるからです。

レーダーバルザムは

使用するブラシは腰の弱い馬毛のブラシです。

ちなみに革靴の手入れの超基本もこのブラッシングです。

 

step
1
ぺネトレイブラシで細部に塗り込む

ここでご紹介しているレーダーバルザムの使い方の画像は真冬に撮影をしています。

レーダーバルザムは冬になるとワックスが寒さで固まってしまいフタを開けてそのままペネトレイトブラシにレーダーバルザムを付けるようとしても付きません。

ですので指でレーダーバルザムをこすってワックスを柔らかくします。

冬はワックス成分が固まっているためカチカチです

冬はワックス成分が固まっているためカチカチです

指でこすってレーダーバルザムを柔らかくする

指で練るとレーダーバルザムは柔らかくなります。

ペネトレイトブラシにレーダーバルザムを付ける

ペネトレイトブラシにレーダーバルザムを付ける

付ける量はごく少量です

付ける量はごく少量です

 

今回の写真は冬ですのでワックスが白っぽく固まっていますが通常はもう少し柔らかいです。

指でレーダーバルサムの表面をこすれば柔らかくなります。

白く固まった状態でペネトレイトブラシには着きにくいので指でワックスをこすって柔らかくしてからブラシの先に少量付けます。

縫い目など指では塗れない箇所に塗ります

縫い目など指では塗れない箇所に塗ります

ペネトレイトブラシは指では届かない場所にまで届く便利なブラシです。

シワの細部であったり縫い目であったりなど意外にも指では塗り切れない箇所があり、そこに重点的に塗っていきます。

 

step
2
レーダーバルザムを指に付ける

付けるのはごく少量です。

付けるのはごく少量です。

レーダバルサムは自然由来の原材料を使用し石油系のものは使用していないので肌に直接つけても安全です。

 

レーダバルサムは粘りが強いので布などの繊維が革に残ることがあるので指でレーダーバルザムを塗っていきます。

レーダバルサムと一緒に革に付着した布の繊維は取れにくいです。

塗ってすぐであれば繊維は取れますが、レーダーバルサムが革に馴染んでしまうとワックス成分と一緒に固まってしまいうので取れなくなります。

そうなるとレーダーオイルなど溶剤が含まれているアイテムでぬぐい取る必要があります。

まぁ布の繊維が革の表面に付着しているからといって履き心地や革の寿命が短くなるとかはないと思いますが、艶を出したときに繊維くずが見えるので見栄えは良くありません。

 

step
3
革にマッサージをするように塗る

500円玉を描くように塗り込みます。

指先にとったレーダバルザムを肌に乳液を塗るくらいの強さで塗り込みます。

表面をなでるように塗るのではなく革に塗り込む気持ちで少しの量を薄く塗ります。

 

step
豚毛のブラシで塗膜を均一にする

ペネトレイトブラシや指で塗ったレーダバルザムは一部が厚塗り状態です。

ワックスを厚く塗り過ぎるとワックスが固まって割れるときに一緒に革まで割れることがあります。

そうならないように豚毛のブラシで全体をまんべんなくブラッシングをしてレーダバルザムの塗膜を均一にします。

完成です。

レーダーバルサムを塗ると表面が白くくすみます。

しかも若干べたついています。

このままでも十分手入れができているのですが、正直言って見栄えは良くありません。

ここで焦って布で乾拭きをすると布の繊維がレーダーバルサムに絡まって固着する可能性があります。

一度レーダーバルサムに固着した布の繊維は簡単には取れません。

履く分には問題ありませんが、どうしても落としたいのであればレーダーオイルのなどの溶剤でワックスを落とさないといけません。

 

そのような事態を避けるためには布での乾拭きはしないほうが良いです。

布での乾拭きをしないで艶を出す方法は下にご紹介しています。

 

EX.艶出し

写真の右はレーダーバルサムを塗った後に磨いた状態です。対して左は磨いていない状態です。

比較するとよくわかるように磨かない状態だとキレイではありません。

 

革靴をピカピカに仕上げたい方はご覧いただければ幸いです。

step
【艶出し】レーダバルザムがなじむまで30分から1時間くらい待つ

レーダーバルザムは粘性が強く塗ってすぐは革の表面はかなりべたつきます。そのような状態では磨き上げることが出来ません。

最低でも30分くらい時間をおいてレーダバルザムを革に馴染ませて下さい。時間が経てば表面がべたつかなるので時間をおいてから磨くようにしましょう。

 

step
6
【艶出し】馬毛ブラシでブラッシング

馬毛ブラシによるブラッシング

馬毛ブラシによるブラッシング

ブラッシング後の革靴は自然な光沢が出ます

ブラッシング後の革靴は自然な光沢が出ます

またまた馬毛ブラシでブラッシングをします。不思議とブラッシングをすると光沢が出てきます。

馬毛のブラシはホコリを掃うだけと思っていましたがワックスの艶出しにも使えいます。

豚毛だとブラシが硬すぎて光沢がでません、山羊毛ブラシは鏡面磨きの仕上げによく使用されますが、高価なため持っていません。

 

靴磨きを紹介している媒体などでは通常、布で乾拭きをすることで光沢がでるという紹介をしていますが、レーダーバルザムの場合は塗った後にべたつくので布で乾拭きをした際に布の繊維がついてそのまま固まってしまうことが多々あります。

ですのでレーダバルザムは鏡面磨きなどのポリッシュとして使用するには適性が低いといえます。

馬毛でブラッシングをしてあげると鏡面磨きのような顔が映り込むほどピカピカにはなりませんが自然な光沢というか丁寧に使い込んだ革の鈍い光沢が出てきます。

そして布での乾拭きに比べて馬毛ブラシでの艶出しは楽です。

とにかく艶が出るまでブラッシングをするだけですからね

 

おわりに

レーダーバルサムの使用感はとても独特で、粘性が強く塗ってすぐはべたつきます。

使いやすさではクレム1925が優れています。

しかし定期的に行う簡単な手入れにはレーダバルサム重宝します。

レーダバルサムを塗り重ねてワックス過多の状態が気になりますが、定期的に溶剤でワックスを落としてやれば問題ありません。この点はすべての革靴手入れ用品に言えるのではないでしょうか?

 

またレーダバルザムは石油由来の製品を使用しない天然由来の原材料のみを使用しいるので肌に優しいのが特徴です。

私の話で恐縮ですが、私は石油系のものに対してアレルギーがあり肌が赤くなることがあります。

サフィールのクレム1925を指にとって直接塗り込んでみた時も水泡のようなものができたので以降クレム1925を使用する際には布やペネトレイトブラシに着けて靴に塗布してます。

しかしタピール製品を直接肌に着けてみても特に反応はないので肌に優しい成分なんだなと実感しております。

 

やはりタピール製品は素晴らしいというのが実感です。

今回使用したアイテム

レーダーバルサム

[タピール] 天然素材で作られた靴ケア品 レーダーバルサム 表革用栄養クリーム(ドイツ製)
created by Rinker

馬毛ブラシ ほこりをはらうだけでなくワックスを塗った後に何度もブラッシングすれば艶を出してくれる万能ブラシ


豚毛ブラシ ワックスなどを伸ばしたる細部に塗り込むブラシです。

 

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orin

大阪市内で働いているサラリーマンです。 スーツに関する情報を発信しています。 以前に高級フルオーダーの営業として働いた経験があります。 今もスーツが好きで日々知識を増やしオシャレにも挑戦しています。 ビジネスとしてのスーツとオシャレとしてのスーツの違いやポイントについて解説しています。

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