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暑さ対策は素材選びと重ね着で快適になる

seek

夏を快適に過ごすための服装はどの様なものですか?

Tシャツに短パン、サンダルというスタイルが最も涼しいと思いますか?

見た目には涼しげでいかにも夏という格好ですね。

 

では、

服を重ね着をすると通気性が悪くなって余計に暑くなるような気が気しませんか?

けっしてそんなことはありません。

というのも日中屋外で活動をする場合には日光に直接肌をさらすことで、体温はジリジリ上昇します。

すると上昇した体温を下げるために汗が噴き出てきます。

Tシャツに短パン、サンダルは通気性は確保されているので汗は乾きやすい状況にはありますが、あまりにもラフなスタイルで近所のコンビニが限界という方も多いはずです。

見た目には夏そのものですが、汗臭そうに見えたり、日焼けのリスクも当然あります。

お仕事でTシャツに短パン、サンダルのようなスタイルが職場にそぐわないという方も多いと思います。

 

ではある程度世間体を気にした暑さ対策はどうすればいいのか?

ポイントとなるのは素材選びと重ね着です。

厚生労働省が発表している令和2年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」の資料別添1 「令和2年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」[PDF形式:611KB]別ウィンドウで開くには通気性の悪い衣服の着用が熱中症の原因とした事例が紹介されています。

つまり通気性が確保された服を着ることは熱中症予防にもなるということでもあります。

では通気性がある素材とはなんでしょうか?

夏素材の代表格として名前があるのは「麻」です。

確かに麻のザックリとした生地には通気性が十分あり見た目の涼し気さや独特まシャリ感で肌に直接触れる面積は他の繊維に比べて少なく夏にはとても快適ですが、麻は皺になりやすく独特の風合いがあることから麻100%素材をスーツとして着るにはお勧めできません。

麻100%素材にこだわるのであればシャツが良いのですが、シャツを麻に変えただけで劇的に快適になることはないでしょう。

そこで考案されたのが混紡素材です。シャツでは「麻+綿」スーツでは「麻+ウール」とすることで少しでも夏を快適に過ごせるよう各企業ともに心血を注いで工夫しています。

 

話は少し脱線しますが夏のスーツは最低でも3着以上で着まわしてほしいですね。

夏のスーツやシャツ、スラックスは汗を多く吸います。その汗が十分に乾かない状態で着続けると次第に雑菌がわいて臭いの原因になります。

また多く汗をかく方だと塩が吹いたり、汗ジミができてしまったり汗や老廃物の影響で繊維の柔軟性が無くなりひざが当ってて買ったりパンツのお尻が裂けたりします。
※この記事では「パンツ」はズボン全般を指します。下着のパンツではありません。

そうなるとワンシーズンで寿命となってしまいます。

最低3着で着まわすと、十分に乾燥した状態で着ることが出来るので3年から5年くらい着続けることもできます。

 

余談でしたが...

では夏場でもスーツを着たりオシャレを楽しみたいという方に少しでも快適に夏を過ごすためにオススメする方法は?

結論:インナーを厳選する

ということになります。

この記事がポイント

・速乾性、吸湿性の優れたインナーを着てください

もくじ

汗と体温を仕組み

額に汗

体内にたまった熱を体外に出す方法(熱放散)は血液に熱を移し毛細血管を拡張させて血液を末端まで巡らせて熱放出を高めるという方法です。

それでも体温が下がらない場合に汗が出るのです。

そしてこの汗が蒸発するとき、皮膚表面の熱を奪います。「気化熱」といわれるものです。

つまり汗をいかに効率よく気化させることがポイントになるんです。

うちわや扇風機の風が気持ちよかったりのは皮膚表面に分泌された汗や体液の熱放散が高まっているからなんです。

参考:熱中症はどのようにして起こるのか - 環境省熱中症予防情報

薄着だけが暑さ対策ではない

Tシャツ、短パン、サンダルは通気性は高いので汗をかいたとしてもむき出しの皮膚の比率が高いので熱放散が効率よく行われるという点では暑さ対策になります。

しかし、オシャレを楽しみたい方や仕事でスーツを着なければいけないという方はそのような格好はできません。

ポイントはインナーにあります。

シャツやパンツの中に、もう一枚インナーを挟むことで通気性と吸湿性を高めることが出来ます。

テキトーなTシャツであっても効果はありますが、速乾性と吸湿性に特化したインナーがおすすめです。

 

汗を効率よく気化させるには速乾性と吸湿性が優秀な機能性インナー

ユニクロを代表するインナーに「エアリズム」というものがありますが、これは繊維に特殊な加工を施すことで吸湿と速乾性を高めた素材を使用しているので効率の良い熱放出が望めます。

こういった吸湿性と速乾性に特化したインナーがおすすめです。

私もエアリズムはもちろん所有していますが、他メーカーでもいろいろ機能性インナーを試しています。

特に国内メーカーのグンゼが出している「SEEK」というシリーズはおすすめです。

夏のシャツなどに使われる織り方は平織で糸が細く生地自体が薄いものが多いので、透けやすいというのも特徴です。

そういった透けやすい素材のトップスの下にインナーを着てると透けて見えることがあります。

ポイントとなるのは首周りや袖口の処理の仕方にあります。

この首周りや袖口はハサミで切ったままの形になるので、強度が極端に弱い場所で折り返したりして強度を高めています。

折り返したおかげで生地に厚みが出てしまい、透けた時に目立ちやすいのです。

seekは首周りや袖口を切りっぱなしにしても強度が衰えない生地を開発し折り返し部分がありません。

そのおかげで透けて見えるということがなく、他メーカーのインナーとは別格の隠蔽性があります。

 

seekのトップス インナーシャツ

seek

色はベージュがおすすめです。

肌の色に近いので隠蔽性が高く地肌が透けないだけでなく、インナーを着ていないかのような見た目になります。

※おじさんのシャツの下にうっすらとインナーが見えていることがありますが、あれを着ていないかのように見せれます。

 

わたしが実際にseekを着た感想は

seekの良い点

  • 着心地は少しタイトですが伸縮性があり汗をかいたら即インナーが吸ってくれる感覚と抜群の速乾性でベタつかない。
  • アームホールも小さめに設計されていいるので腕の動きを妨げず、短めに設定された袖丈はインナーが袖から出てくる心配もありません。
  • 脇パッドがのおかげでシャツに汗汗が移ることも抑えてくれるばかり脇に密着することで脇に汗が残らないので臭い発生も抑えてくれる。
  • カットオフと呼ばれる襟と袖部分は切りっぱなしでシャツが透けてインナーが見えてしまうことはありません。
  • 洗濯していくと若干伸びてしまいますが、それはどの機能性インナーでも同じです。
  • seekは切りっぱなしの仕上げにもかかわらずの生地が解けてボロボロにならない

<SEEK(Men)/シーク> 夏素材/UネックTシャツ(EE3417) 44・スキンベージュ【三越伊勢丹/公式】

【ブランドコンセプト】
高性能素材・すぐれた設計・巧みな縫製力。高い技術力で大人のリアルライフに見合った快適で上質な着心地を提供する。より快適に、よりスタイリッシュに。クオリティーを究めた大人のアンダーウェア。SEEK

【素材ポイント】
■ドライフィール<強撚糸使用>
繊維に撚りを加えた強撚糸を使用することで、耐久性と吸水性・速乾性にすぐれたコットン。着心地さわやかで、クールビスに最適です。
■消臭加工(汗臭)
繊維が臭気成分と触れることにより、不快臭を減少させます。
臭気成分:アンモニア、酢酸、イソ吉草酸
■抗菌防臭加工
繊維上の細菌の増殖を抑制し防臭効果を示します。

【デザインポイント】
Uネックで、ボタンを開けてもワイシャツから見えにくい。更に袖も短めなので、ポロシャツの下に着ても袖口が見えにくくなっています。また脇パッド付きなので、脇の汗をしっかりキャッチしてアウターに染みにくい!

参考:グンゼストア

YG インナーシャツ

seekは高い...そこまで効果があるとは思えないと思われる方にはYGシリーズがおすすめです。

seekの廉価版のようなシリーズで着心地などはseekにとても良く似ています。

しかしseekと比較するとseekのほうが着心地は良いですし、速乾性、吸湿性ともに劣っていますし、隠蔽性もそこまで高くありません。

ユニクロのエアリズムよりは考えらた設計にはなっていると思いますが、seekには完全に劣ります。

ですがseekが気になる方や高性能の機能性インナーについて良いものをと考えている方には大変おすすめです。

実際に機能性インナーを着用して体験してください。

 

ズボンの下に履くseekのステテコ

 

スラックスの下に履きたいステテコ

夏に履くパンツ、スラックスはめちゃくちゃ傷みが早いです。

生地の織り方も平織が多く伸縮性に欠けるものが多いのに加えて汗と皮脂などの老廃物にさらされて過酷な環境です。

すぐに膝がテカリ出したり汗でベトベトになってシーズン中にもかかわらずクリーニングに出すという方もいるのではないでしょうか?

また椅子に座ったり、階段を上がる際に汗で膝に生地がまとわりついて不快感を感じませんか?(私は大嫌いな現象です。)

ステテコを履くとどうしても着ぶくれしてしまいます。

タイトなパンツが好みの方だと着れない場合があります。

またタイトでなくてもステテコの腰回りのゴムであったり素材が地厚であればその分だでパンツの体積を圧迫するので着ぶくれします。

ポイントとなるのは薄くて、よく伸びて、速乾性、吸湿性に優れたものです。

それらを下記のseekのステテコは解決してくれます。

ココがおすすめ

  • 生地が薄くタイトですが伸縮性があり動きを妨げない
  • 優れた吸湿性、速乾性のおかげで蒸れない。
  • 丈はひざ下まであるので膝を曲げる動作で生地が引っ掛からない
  • 汗が直接パンツに移らないのでパンツの寿命が延びる


<SEEK(Men)/シーク> ニーレングス(EE3306) ベージュ【三越伊勢丹/公式】

 

seekに限らず多くのインナーや靴下などを専門的に扱うグンゼではオンラインサイトがあります。

私自身はseekに関連するものしか着用していませんので、すべてを知っているわけではありません。

気になる方はチェックしてみてください。

GUNZE store(グンゼストア)

 

おわりに

とても優秀なインナーであるseekですがデメリットもあります。

seekのデメリット

値段が高い...

特に夏場のインナーは一枚で良い訳ではなく、やはり一週間着続けるためには最低5着は欲しいところです。

私が実際に着た感想で着る回数が増えても生地は伸びにくく、また切りっぱなしの仕上げにもかかわらずの生地が解けてボロボロにならない。と評価しましたが、毎日着続けたわけではなく、週に1回程度の着用をして夏のシーズン終わりに実感したことです。

一枚を毎日洗って着ているとワンシーズン持たずに破れてしまうでしょう。そこまで頑丈ではありません...

 

大体seekは4千円ですのでインナーだけに2万円ほどかかる計算です...高い!!

しかし他メーカーの機能性インナーとseekを着て比較してみるとよくわかるんですが、高くてもseekのほうが良いです。

seekは他メーカーの機能性インナーに比べて機能面が優秀なのは説明した通りなのですがもう一つ特典があります。

それは一日着終えた時に一日の疲れを感じにくいというものです。

着心地に不快を感じたりする回数が多いと一日の終わりに疲れとなって表れます。

スーツを一日着るとドッと疲れるという人はサイズがまるっきり合っていないからと言われますが、サイズを合わせるというのは極論動きを妨げないということになります。

着ていることを感じないことがジャストサイズです。

となると行きつく先はフルオーダーしかなくなりますね...

そういう意味でやはりseekはアームホールを小さくすることで腕を動かしても重さを感じないことやタイトフットにすることで汗を即吸収してしまうので着心地や快適性は圧倒的にseekが上です。

他メーカーもおそらく快適性を追求しているのでしょうが、seekはその数段上を行く気がします。

小さな差でしかないのでしょうが、着心地の不快感を一日に何度も感じると塵も積もれば山となるなのか一日の終わりにドッと疲れになり現れます。

seekの着心地の良さと快適さはそうした小さなストレスを感じさせないのでしょう。

 

seekは仕事でスーツを着る方やオシャレに気を遣う方のみならずすべての日本人にオススメです。

どのような服装にも合わせることが出来ますし、しかも快適で、夏には欠かせない名品だと個人的に感じます。

 

阪急メンズ大阪などの百貨店などでも取り扱いがありますので実際に見てください。

私はseekを10年ほど前に百貨店でたまたま購入したので知っているのですが、どうしてここまで優秀なのにあまり知られていないのか不思議でなりません。

やはりファッション雑誌やTVでにプロモーションをしていないからなのか?

単純な価格だけをみてエアリズムの3倍ですが、3倍優れているのか?と聞かれたらユニクロのエアリズムはコスパがめちゃくちゃ優秀ですが、

吸湿性と速乾性、腕を動かしたときに邪魔をしない。すぐダレるなどの耐久性や縫い目が肌に引っ掛かり赤くなりやすい(私個人)、地肌が見えてしまう素材の隠蔽性、などを考えるとseekはエアリズムより優秀です。

気になるのはやはりコスト面ですが、グンゼのオンラインストアではセールを定期的に開催しているのでぜひチェックしてみてください。

GUNZE store(グンゼストア)

 

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スーツやパンツにはどうしても汗が着くのでシーズンの終わりにはクリーニングに出したいところです。

ただインナーシャツやステテコを履いていないと肌が直接スーツやパンツに触れるので汗と一緒に皮脂が着きそれが酸化して黄ジミになったりします。

特に夏のオシャレの定番の白パンツなんかをステテコなどを履かずに着用していると翌シーズンに履こうとしたら太ももや腰付近が黄色く変色していることでしょう。

ステテコを履いていたら全く黄ジミはできないのかというとそんなことはありませんが、直接肌に触れて履くよりも生地へのダメージは少なく、黄ジミも目立ちにくいという程度です。

やはり夏場の服はシーズン終わりにはすべてクリーニングに出すことをオススメします。

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わきの臭いが気になる方にもインナーはオススメです。

アポクリン汗腺から出た汗に含まれる成分を肌にいる微生物が分解して臭いになっているので、脇の汗をインナーが吸わせてしまえば臭いの発生を抑えることができます。

ただし、臭いの発生を抑えることが出来ても臭いが出ないわけではありません。

わきの臭いが気になる方には対策は必須です。

インナーの着用は臭い対策の一つと考えてください。

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またワキガの場合、シャツなどをインナーを挟まずに直接着用すると脇部分が黄色く変色します。

簡単にいえば、ワキガの原因となるアポクリン汗腺から分泌される「リポフスチン」という物質が酸化した色です。

この黄ジミは漂泊してもなかなか落ちません。

また通常のハイターのような漂白剤は青や赤のような色物には使用すると顔料まで溶かしてしまうので使用できません。

そこでオススメなのは酸素系漂白剤です。

世間ではオキシクリーンが有名です。

created by Rinker
OXICLEAN(オキシクリーン)

酸素系漂白剤は色のある生地の色落ちがかなり少なく非常におすすめです。

 

 

 

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  • この記事を書いた人

orin

大阪市内で働いているサラリーマンです。 スーツに関する情報を発信しています。 以前に高級フルオーダーの営業として働いた経験があります。 今もスーツが好きで日々知識を増やしオシャレにも挑戦しています。 ビジネスとしてのスーツとオシャレとしてのスーツの違いやポイントについて解説しています。

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