FILIPPO DE LAURENTIIS(フィリッポ デ ローレンティス)というブランドをご存知ですか?
ニットの専業ブランドで2012年に立ち上げた新しいブランドのためまフィリッポ・デ・ローレンティスだまだ認知度の低いらしいのですが、その品質の高さから今後あらゆるセレクトショップでも扱う可能性の高いというイタリアのブランドです。
beamsやgujiなどのセレクトショップも注目するブランドです。
ニットと言えばジョンスメドレーやクルチアーニが有名ですがどれも高額です。
今回購入しニットのタートルネックはウール60%、カシミア20%、シルク20%の三者混でしかも製品染め(後染め、ガーメントダイともいいます)をしているので独特な色合いと光沢が特徴です。
FILIPPO DE LAURENTIIS (フィリッポ デ ローレンティス)はアドリア海に面したイタリア中部の街 ”ペスカーラ ”で2012年に生まれたニット専業のブランド。
同ブランドを展開するFerrante Brand srlは50年以上ニットの生産に携わってきたカルミネ・フェランテと彼の息子フィリッポによって2011年に設立され、30を越えるアブルッツォの工房のネットワークを生かし、地域に深く根差した生産システムを生み出しました。
父カルミネの70年代から今日に至るまでの多くの知識と経験、そして息子フィリッポのモダンなテクニックと素材の研究を融合させ、古典的なニットウェアの伝統を際立たせながらも現代的でスタイリッシュなコレクションに仕上げています。
購入したタートルニット
オレンジ色ですが、原色のビビットカラーに少しグレーを混ぜた色をしています。中明度と中彩度ですが、上質なウールとカシミア、シルクによって光沢はかなりあります。
こういった絶妙な色使いはさすがイタリアというところです。
キャメルジャケットに合わせるつもりで購入しましたが、意外に紺色やグレーにも合うので便利なアイテムとなりそうです。
着心地
首部分や手首部分のリブにはゴムなどを一切使用していないので締め付けられるようなことはありませんが、すぐにダルダルになるようなこともありません。
袖丈については海外ブランドの標準的な長さです。
私は標準体型ですが、人よりも腕が1.5cm~2cmほど長く、ユニクロなどの服では袖丈が足りずに、いつも手首までの9分丈くらいになってしまいます。おそらくそのサイズ感が日本では標準なんでしょう。
少しタイトフィットで体のラインがでます。
体型に自信のある方だと問題ありませんが、ポッコリお腹も目立つので上にジャケットを着ることをオススメします。
素材
カシミヤとウール、シルクはともに高品質だと思います。
ブラッシングをしたのですが毛が抜けることがないうえに、艶が増しました。つまり原毛の毛足は長く品質が良いのだと思います。
丁寧にブラッシングをすれば毛玉になる可能性は低く生地が薄くなることはあまりないと思います。
ブラシは断然平野のブラシの手植え水雷型のブラシを推します。
生地に無理に引っ掛からない上にほこりなどはからめとり毛足の方向もキレイに整えてくれるのでブラッシングをする毎に艶が増します。
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1万円くらいで売られているカシミヤ製品ってすぐに毛が抜けたり毛玉になったりしませんか?
それは毛の長さが短かかったり切れやすいランクの低いカシミヤだからだといわれています。
近年カシミアの需要が急速に伸びました。そのせいもあってもランクが圧倒的に高いものから低いものまで数多く市場に出ている状況です。1万を切った格安製品は数多くあります。
しかし、高級ブランドなどで扱うカシミアは数十万円することがザラにあります。
なぜ一般的に高価なカシミアが1万円くらいで買えるのでしょう?
一つ目の理由は大量生産をするからです。
大量生産をする場合、かなりの数のカシミヤを買い付ける必要があるので大量に買うから安く買うことが出来ます。
二つ目の理由は低いランクのカシミヤを購入しているからです。
- カシミアといっても原毛の採取できる地域によっても値段は変わる
- 原毛がより細く長いものが高価
- 同じ羊であっても毛の奥にある産毛がより高価
二つ目の理由の条件をすべて高ランクで満たすカシミアは超高級ブランドに卸している生地問屋が高ランクから順に買い漁ったり羊飼いの囲い込みをしたりと熾烈な奪い合いをしています。
そのため高価なカシミアの市場価格は上昇の一途を辿ります。
受容が伸びているカシミアですが、品質の高い順に買いが付くので最終的に市場に余る安価でランクの低いカシミアが大量生産をしているブランドなど供給され工賃の低い海外の工場で大量生産をした製品が1万円くらいの価格で売られているといわれています。
Loro Pianaのような超高級ブランドでは超高品質の羊飼いを囲い込み占有することで超高品質を常に維持しています。
Loro Piana の公式webでは、いかにして高品質なウールやカシミヤ、ビキューナの原毛を採取することに情熱をかけているのかよくわかります。
ご参考までにご覧いただければ納得されるのではと思います。
おわりに
今回は私が購入した品物のレビューでした。
キャメルのジャケットを石田洋服店で仕立ててもらってからは、色にチャレンジしてみたいという想いが強くなり、これまでは手を出さなかった鮮やかなオレンジ色のニットを購入しました。
ジャケットに合わせるアイテムをご紹介していきます。
今回購入したタートルニットは阪急MEN`S OSAKAの4Fにあるルイジ ビアンキ マントヴァさんで購入しました。
ご興味のある方は是非ご覧ください。
またこちらの製品は他にもライトグレイやネイビーなどもありましたがそもそもの数が少ないため、すぐになくなる可能性があるとのことです。
今回着ているキャメルジャケットは神戸の仕立服の名店石田洋服店で仕立てたジャケットとなります。
石田洋服店では仮縫いと中縫いでサイズの微調整をして完全に体型にフィットしたスーツやジャケットを仕立てる本物志向のためのフルオーダー専門店です。
価格は安くありませんが、お値段以上の高品質なスーツやジャケットが手に入ります。
以下キャメルジャケットの仮縫いと中縫いのレビューとなります。
ご参考いただけましたら幸いです。
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